今回は、以前のように、ゆみと良明が廊下を

追いかけっこすることもなかった。

「あ、猫!」

玄関に入ると、2匹の猫が2人のことを出迎

えてくれていた。

良明とは、面識があるらしく、灰色の猫の方

が良明に撫でられようと近寄ってきた。

「かわいい猫」

ゆみは、もう1匹いる白い猫の方を撫で

てあげようとしゃがんだ。

「ほら、こっちにおいで」