陽子が、自分の持ってきた荷物を片付けてい

るのを見て、中村さんが言った。

「うん、アクエリアスには、自分のマイカッ

プとか無いんですか?」

「無いね、そういうのは」

中村さんが、陽子に答えた。

「ラッコは、このまま、いつでも皆で世界中

に旅立っても大丈夫なぐらい、キャビンの中

が皆で生活しやすくなっているんだね」

キャビンを見渡して、中村さんが答えた。