片桐一郎は、自分のヨットの傷んできている

箇所をあっちこっち眺めながら呟いた。

「今度、セイルも新調しなきゃならないな」

ブームに付いている古いセイルを確認しなが

ら独り言を呟いていた。

「いや、その前に、今は子供たちのOPを何

隻か購入しなければならないな」

OPを買うための資金源が、片桐一郎の頭を

悩ませていた。

「理事会で、予算を多少でも頂けたらな」