といっても、今井隆が33フィートのナウテ

ィキャット、ラッコを保管している敷地内に

ヨットを保管しているわけではなかった。

「お願いします」

片桐一郎は、理事会での熱の入った討論で熱

くなった自分の頭を冷やすため、横浜マリー

ナのテンダーボートサービスに乗って、沖に

停められている自分のヨットへ向かった。

片桐一郎のヨットは、アクエリアスと同じよ

うに、マリーナ沖に係留されていた。