「今の先生の話は聞いていましたか?」

「あ、はい」

ゆみは、森本先生に答えた。

「では、何て説明しましたか?」

「それを作るんです」

ゆみは、先生の手にしているタペストリーを

指差しながら答えた。

「要するに、図工の授業ですよね」

「図工ではないです、家庭科の授業です」

森本先生が、ゆみの言葉を訂正した。