「ゆみ、そっちじゃないよ」

音楽の授業が終わって、次の授業への移動で

先を歩いていたゆみに、後ろから祥恵が声を

かけた。

「次は家庭科よ」

ゆみが振り向いて、姉に確認した。

「だから、そっちじゃないでしょう」

ゆみは立ち止まって、百合子たちとお喋りし

ながら歩いてくる祥恵の事を待っていた。

「こっちよ」